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素材を厳選し自家配合

飼料は大きく2種類あります。

完全配合飼料‥飼料メーカーが配合して納品される飼料

量産されるため、価格が安い。専用のトラックで運ばれ、農場の大きなタンクに入れられる。基本的には自動的に家畜に与えられ、飼料の管理をする必要がほとんどない。ただ、飼料の内容に関して融通が効きにくく、不明確な可能性がある。

自家配合飼料‥飼料の素材を単品で購入し、畜産家が自分で配合する飼料

袋入りで購入するため、どうしても価格が高くなる傾向がある。季節や鶏種に合わせた独自のブレンドが可能で、飼料の内容が明確。ただし、飼料や鶏に関しての専門的な知識が必要で、数十種類ある栄養のバランスを計算しながらブレンドする必要がある。

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生きた飼料づくり

味噌や醤油、漬物、お酒、チーズなど、人間にとって発酵食品は欠かせない食べ物です。人間の腸内細菌(腸内フローラ)は1~1.5キロほどもあると言われています。これは鶏も同じで、体の大きさに見合った腸内フローラをもっています。飼料の吸収や病気などへの免疫、抗体などに影響し、健康状態の維持と大きく関係しています。そこで蓮ヶ峯農場は昔から、生きた飼料づくりを続けてきました。乳酸菌などの善玉菌を豊富に含む竹粉、風土に合った微生物で育てた自家製発酵飼料。更には、鶏が維持している常在菌を増やすための枯草菌。様々な微生物を組み合わせて与えることで、腸内フローラを良い状態に保ち、免疫力の高い健康な鶏を育てています。

エトキシキンを含む魚粉とパプリカ色素を使わない

抗酸化剤であるエトキシキンは魚粉や卵黄の着色剤であるパプリカ色素に多く含まれます。エトキシキンは、発癌性などの問題が心配されている添加剤で、ポジティブリスト制度により、使用上限量が定められています。人間の食品への使用は禁止されており、日本では農薬への使用も認められていませんが、畜水産には使用が認められています。

 

脱、合成ビタミン剤

ほとんどの畜産飼料には、石油由来の合成ビタミン剤が添加されています。これを添加するだけで、安価で楽に家畜のパフォーマンスを上げることが出来るからです。ビタミン剤を使わずに、必要なビタミンやアミノ酸を補うには、とても手間がかかりますが、不可能ではありません。同じくらいのパフォーマンスをさせてあげることも可能です。合成されたものを毎日毎日、与え続けることには抵抗があります。

粒の大きな飼料を与える重要性

サルモネラ菌やカンピロバクター菌といった食中毒細菌は、鶏が口から摂取することで感染し、肉やたまごが汚染される可能性があります。そこで私たちは、籾付きのお米や大きめの牡蠣殻など、粒の大きな飼料を与えることにしました。粉砕されたとうもろこしが中心である近年の飼料は、粒が細かいために消化器官の通過が早いことが問題です。これを大きな粒にするだけで粉砕、消化にとても時間がかかります。鶏の消化器官の中は強酸性ですので、雑菌が生きられる環境ではありません。ここで充分に殺菌されれば、食中毒細菌に汚染される確立が下がります。※畜産機関でも検証済み

魚粉を使う理由

ここまでこだわって、どうして魚粉を?最近はこの質問を多く受けます。
食物連鎖による生体濃縮などの問題があるのは、もちろん知っています。
鶏を含め鳥類は本来雑食性で、虫などを食べることでたんぱく質を摂取しています。魚を捕食する鳥もいます。鶏は、他の鳥とは違い、ほぼ毎日産卵してくれます。それだけのたんぱく質を中心とする栄養やビタミン、ミネラルが必要です。大豆で補うことも可能ですが、マグネシウムが多いことから軟便になりやすく、お尻が汚れ衛生的にも良くありません。合成的な栄養剤も使いたくありません。そうは言っても、虫をそれだけ確保することも困難です。良質な魚粉を必要な量だけ与え、出来るだけ体に蓄積しないように、竹や炭、塩なども積極的に与えています。
※魚粉が高騰していることから、比較的安価なチキンミール(親鶏や内蔵の肉粉)が配合された飼料もありますが、蓮ヶ峯農場では一切使用していません。確かに雑食ではありますが、毎日のように共食いし続けるのは不安でしかありません。

最適な栄養バランスを求めて

鶏飼いにとって、鶏が健康であることが一番です。
そして、最高のパフォーマンスをさせてあげることが私たちの仕事です。
鶏は基本的には、ほぼ毎日産卵してくれます。100羽の若い群れなら毎日95個以上は産卵してくれます。この数字を産卵率と言いますが、この数字が高い鶏ほど優秀で健康的です。哺乳類にも言えることですが、規則的な排卵周期を繰り返していることが理想的です。鶏は排卵周期が短いので毎日産卵することが可能ですが、栄養が偏ったり不足すると、排卵周期が乱れ、産卵率が低下します。排卵のリズムが崩れていて、本来の能力を発揮できないというのは、私から見れば好ましい状態ではありません。飼料計算を念入りにしつつ、実際の鶏の状態を観察しながら飼料をブレンドすることが大切です。

たまごの風味の大半は飼料で決まる

たまごの風味に大きく影響するのは、飼料です。鶏種の影響もそこそこ大きく、水や空気も影響しますが、飼い方は関係ありません。
私たちはコーングルテンを使いません。基本的にはお米をベースにして、きなこや発酵飼料、魚粉、海藻などで風味をつけています。あっさりとしていますが、ゆたかな香りとやさしい旨みがつまっています。生でも加熱してもおいしく食べていただける和食や京料理向けのたまごを目指しました。ゴマ油やお塩などと、とっても相性が良いたまごです。また、季節や旬によって飼料の内容やブレンド割合を若干変えています。微妙に変わる風味をお楽しみください。

さらに詳しい資料の話はこちらhasu_fullimg3