暮らし

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密度のこと

「平飼い」よりも厳しいとされる「放し飼い」で定められた基準の、さらに半分ほどの密度でゆったりと飼育しています。
※国内での鳥インフルエンザの発生以降、屋外への放し飼いはしておりません。

床のこと

スノコ式ではなく、籾殻を敷いてその上で鶏たちを放しています。
籾殻に付着している納豆菌をはじめ、飼料にも豊富に含まれる乳酸菌や酵母菌、麹菌が床の微生物性を良い状態に保ってくれます。
乾燥し過ぎず、また湿りすぎない、ちょうど良い環境を保つためには現在の密度が最適だと考えています。

スノコ式にしない理由

面積あたりの飼育羽数が多いと、床が乾かずに雑菌の繁殖や悪臭の原因になります。
その問題を解消するために、最近の平飼い鶏舎はほとんどがスノコ式です。
鶏糞がスノコの隙間から落ちて、衛生的で管理しやすいというのがメリットのようですが、それは“平飼い”という飼い方の本来の目的から外れているのではないかと思います。

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平飼いの本来の目的

生きもの本来の習性や本能を尊重し、可能な限りそれを損なわないこと私たちは、家畜という生きものから日々、恵みを受けて生きています。
その家畜である鶏たちへは、思いやりであり、感謝を示すべきだと考えています。
鶏たちは、羽についた虫や汚れを落とすために砂浴びという行為をします。
また、一日中床をつついて、足で穴を掘って過ごします。草を与えれば、仲間で奪い合い走り回ります。
夜は止まり木にとまり、朝日が差し込めば、羽を広げて日光浴をします。
それが生き物の習性であり本能です。
人間の効率都合ではなく、家畜に合わせた飼い方が大切だと思っています。

畜産場の匂いのこと

車で畜産場の近くを通ると独特の匂いがします。
一度は経験があるのではないでしょうか?
ほとんどの方が、家畜や畜舎は臭いものだと思っています。しかしそれは違います。
生きものですから多少の匂いはあります。人間だってありますよね。
微生物的なバランスを超えた密度を飼育するから異常に匂いが強くなります。
蓮ヶ峯農場は、ほとんど匂いません。近所に住む方も、鶏糞が匂わへんけど、どうしとってんや?と不思議がられます。繰り返しになりますが、適度な飼育密度が適度な水分を保ち微生物を豊かにしてくれます。
バランスのとれた環境では腐敗ではなく分解が進みます。異臭は発生しません。
臭いという感覚は、この場所は危ないという体が示す危機反応だと思います。
つまりそれはストレスであり、家畜にとっても好ましい環境ではありません。