人が普段食べている卵を産んでくれる鶏を生産鶏や実用鶏と言いますが、この鶏が産まれるには4世代必要です。
原原種鶏 | ES | 「エリート ストック」と言い、門外不出の文字どおりこのページのタイトル。 遺伝子財産。 |
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原種鶏 | GPS | ESの子。原種鶏育成会社が育成し、種鶏を出荷する。 |
種鷄 | PS | 種鶏生産者が育成交配し、養鶏場へひなを出荷する。 |
生産鷄 | CC | やっと、採卵鶏なら販売用の卵を産むし、肉用鶏なら肉になる。 |
日本は原種や種鶏を毎年海外から輸入して雛を孵化させています。
このような鶏を外国鶏といいます。
後藤孵卵場のデータでは96%が外国鶏です。
後藤孵卵場は、貴重な純国産鶏を生産している孵卵場です。外国鶏とは違い、日本国内で幾世代にもわたり、選抜交配を繰り返して育種改良を行い作出されます。後藤孵卵場がその遺伝子を保有していますので、毎年鶏を輸入する必要もありません。
世界中の鶏の原種を欧米のたった数社の企業が生産している状況は非常にリスクがあります。
インフルエンザなどの病気で生産が減少した際に、日本だけが優先して雛を入手することなんて出来ません。日本でのたまごや鶏肉の生産が滞ることになります。日本は飼料だけではなく、その鶏すらも輸入に依存している国なのです。純国産鶏が増えない理由は価格と生産性にあると考えられます。
しかし、蓮ヶ峯農場が飼育している後藤孵卵場の純国産鶏もみじという鶏は、とても風味の良いたまごを産んでくれます。それは日本国内で日本人に合わせた改良が行われてきた結果でもあります。
国内に種を保有するという必要性と重要性を改めて考えていただきたいと思います。